玉子ごはん専用醤油の誕生秘話

私、元々、玉子ごはんが嫌いでした。
ですが、何時からか、朝寝坊の私にとって、私の貴重な時間、噛まずに食べられる玉子ごはんを好んで食べるようになってしまいました。
ある朝、いつものように玉子ごはんを作っていますと、醤油のキャップがポロッと外れて、醤油が、ドバーッとかかってしまいました。
ごはんを倍にして、玉子も追加して、食べましたが、色は黒いし、塩辛いし、香りも嫌なものでした。
もっと玉子ごはんに合う醤油が出来ないものか、と考え醤油屋として、同じ経験をされた方に少しでも美味しい玉子ごはんを食べて頂きたい。

香りは、わりと早く出来ました。良いもろみを使うことで解消しました。150mlにすることで酸化する前に使い切って頂く。(開封後2週間以上すると酸化臭がします)

色は、良いもろみを使うことで、薄い赤色。(カラメル等よけいなものを入れない)

塩分は、出来るだけ低く、かけすぎても塩辛くないように、11.5%という低塩分を実現しました。これ以上低いと、品質が保てません。そして、昆布で塩角を取りました。(中に根昆布が入ってます。使い切った後は食べてください。間違っても他の醤油を入れないで…笑)

一番苦労したのが、甘味でした。サッカリンからステビア、甘草、水飴、蜂蜜、氷糖蜜、その他諸々試してみました。どうしてもごはんの甘味を邪魔してしまいます。
オリゴ糖…意外な盲点でした。

炊き立てのごはんに、良い卵、そして玉子ごはん専用醤油、立ち上がる湯気と一緒に食欲をそそる醤油の香り、日本人で良かったと思いつつ、太ってしまいました。

最後まで読んで頂きありがとうございました。
もし宜しければ、食後の御感想、御批判などいただきますようお願いいたします。

四代目盛平 橋本 和彦


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