熊本県工業技術センター 林田安生さんが、麦味噌のフランノン化合物を研究し、初めてその生成機構の解明に成功した酵母です。フランノン化合物は、甘い香りを持ち、味噌や醤油、ビールなどの発酵食品の重要な香り成分です。この化合物は、麦味噌の香味成分でカラメルのような甘いこうばしい香りが特徴で、加工食品のうま味を増し、ポリフェノールと同じ抗酸化性や、抗がん性もあるとされています。これまで安定生産ができず、林田さんの解明で可能になりました。
提供:熊本日日新聞 平成12年9月7日掲載。